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中今を生きる 〜目の前のことに集中する〜    鈴木 博己

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テーマ:中今を生きる 〜目の前のことに集中する〜
茨城県倫理法人会 キャリア副委員長
特別シニアレクチャラー 鈴木 博己 氏
(株式会社富士塗装店 代表取締役/1954年8月生まれ・71歳)

「中今(なかいま)」とは神道の言葉で、「目の前のことに集中する」という意味です。
鈴木氏は、最初に勤めた会社で神社仏閣の塗装を担当し、「見えないところこそ丁寧
に仕上げる」ことの大切さを学びました。
昭和57年に父の会社へ入社し、44歳で社長に就任。ところがバブル崩壊で仕事が激
減し、売上は3分の1に落ち込みました。そんなとき、同業の西野はじめさんの紹介で
倫理法人会に入会。朝のモーニングセミナーで講師たちの失敗談を聞き、「苦しいの
は自分だけではない」と気づいたといいます。

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倫理の実践として、「整理整頓」「目覚ましを使わずに起きる」「靴を揃える」などを続
ける中で、自分の内面にも変化が生まれました。脳梗塞で2週間入院した経験を経て
、これまで恨んでいた父への感謝の気持ちも芽生えたそうです。
公共工事が中心だった仕事を、一般住宅へと広げる決意をし、講習を受けてチラシを
自作。最初は折込広告で反応がなくても、ポスティングを工夫しながら少しずつ成果
を出していきました。
「素直に学び、すぐ実行する」――それが成功への道でした。
今では妻が一番の応援者となり、何でも相談できる関係に。息子さんも会社に加わり
、現場を任せられるようになりました。
「以前は人のせいにしていた。でも、クレームや苦難こそが自分の悪いところを気づ
かせてくれる」と鈴木氏。
自らの運命は人のせいではなく、自分の生き方次第で変えられることを実感していま
す。
現在は、一般のお客様に毎月「富士塗装通信」を発行。直接「ありがとう」と言ってもら
える仕事に、やりがいを感じています。会社では毎朝「活力朝礼」を実践し、社員とと
もに“今”を生きています。